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3月 15, 2022 3:14 pm
視覚共有サービスというものが発表された。
このサービスを利用すれば他人の視覚を共有することができる。
このサービスの凄いところは、他人の視界映像をモニターに映して見るということではなく、
他人の視覚情報をそのまま自分の脳に受信し、さも自分が見ているかのような体験ができるのだ。
しかしある日、このサービス利用者から驚きのクレームが届いた。
キレイな紅葉の景色を見ようとしたのだが、葉が真っ青だと言う。
更にはりんごもポストも神社の鳥居もすべて青になっているというのだ。
よく聞くと他のすべての色が反転していて世界の色が反転しているようだ、と言う。
しかし、機械がおかしいわけでも、世界の色がおかしいわけでもなく、そこにある情報は同じなのだ。
彼らの共通認識も同じなので二人にトマトを見せると「赤」という同じ単語を使うのだ。
彼らにとってキレイな景色は同じなのだが、見えている世界は全く違うように写っていたのだ。
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